「AKB48を貶めるつもりはさらさらない。それどころか、音楽界の革新とも言える。楽曲のダウンロードが普及し、CDが売れにくくなっている時代に、ミリオンセラーを連発するAKB48の商業的な成功と、その実力は相当に評価されていい。特典が強い購入動機になっているということは、その特典が高い価値を持っている証である。彼女たちにアイドルとしての魅力がなければ成り立たない。だが、AKB48のコアコンピタンスが、楽曲と違う所にあることは明らかだ。」
CD というフォーマットが凋落の一途を辿り、もはやその売り上げが音楽家の実力・人気などのバロメーターにならなくなった、とワタシはここ2年くらいひしひしと感じています。
ワタシ自身は CD やアナログレコードといった、物理的にパッケージ化された音源というのが未だに好きで買ってしまうのですが、ワタシよりも下の世代、90年代生まれくらいになると、物理的にパッケージ化された音源で音楽を聴くという行為をほとんどしないのではないでしょうか? 統計をとってないので分かりませんが。
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発売直後のCDが中古ショップに並ぶ = 音楽の実力はない. とは言えない
なので、(憶測で言ってしまって申し訳ないのですが、)「CDが売れても直ぐ中古ショップに売られるから」「AKBが聴かれていない」「AKB の実力に疑問を抱かざるを得ない」っていうのは、けっこう短絡的な考え方だと思います。
彼女たちに実力があるかどうかはワタシには測りかねます、し、「聴かれない」=「真のヒットとは言えない」という考え方は、「音楽それ自体が存在する」などという幻想を抱いている証拠なのではないでしょうか?
一体、音楽史が始まって以来、「音楽それ自体」だけが真に成立した時代など、あったでしょうか?