ここで紹介されているのは, 6 曲. これらの楽曲を聴けば, ドイツのラップ・シーンがかなり盛り上がっていることが確認できるはずです.
Nimo「Idéal」
MC & RAF Camora「Palmen aus Plastik Bonez」
Haiyti feat. Kitschkrieg「Ein Messer」
Fruchtmax & Hugo Nameless「WKMSNSHG」
Casper feat. Blixa Bargeld, Dagobert, & Sizarr「Lang Lebe der Tod」
Haftbefehl feat. Marteria「Ich Rolle Mit Meim Besten」
ドイツ・ラップの 2016 年のトレンドもやはり Trap なんですね! このなかで断然お勧めしたいのは, Haiyti . 唯一のフィメール・ラッパーというのもあるのですが, それだけでなく, しぼりだすように訴えかける声質, 絶妙に休符をとるフロウ. かなりレベル高いです.
また, US のラップ・トラックを模倣しながら, リバーブ響きが US とは違う, ちょっとトラックの音像が US に比べると全面的に前に出過ぎている, やっぱ土地とか気候とか関係するのかな〜, て思いました.
あと, MV のダンスというかなんというか身体のノリみたいなの全体的に固すぎだろ!笑 て思いましたけど, これは日本の MV を観ても思うところで, やっぱラップらしい身体の動きは US が本場なのかな〜, て思ったり ( この点で, ドイツのラップは, 日本人が日本人のラップに対して客観的になれるいい資料になると思います. まあ, US の完全な模倣をしろ, みたいなことは無理で, その国その国のラップを確立できたらいいんでしょうけど ).
そんなかなで, PV がカッコいいのは「Fruchtmax & Hugo Nameless – WKMSNSHG (Ron & Shusta Remix) feat. Haiyti & Trettmann」ですね! 悪い感じがたまりません!
楽曲・MV 両方ともヤバいのは, Casper「Lang Lebe Der Tod feat. Blixa Bargeld, Dagobert & Sizarr」. ジャーマン・メタルをそのままハードコア・ラップへ移植したらこうなるのか? 的な ( 笑 ). コレはなにか何まで最高ですね. わたしのような日本人の勝手にイメージするドイツ像がラップというフォーマットへ落とし込まれている!
最後にもう 1 つ. VICE の元記事で印象深かったのが,
But its sounds wouldn’t be entirely alien to American or French rap listeners, and German rappers are pushing toward a distinguishable style that could break the language barrier.