ボーカロイドラップの作り方「1.2 フロウの定義・要素」

ボーカロイドにラップをさせる、いわゆる、「ボカロラップ」あるいは「ボカラップ」を作るための手順・法則を、自分なりにまとめたものです。詳しくは、コチラを参考にしてください。

また、全体の目次は、コチラになります。

さらにまた、当「ボーカロイドラップの作り方」に関連した音源を、bandcamp で公開中です。合わせて、御参考ください。

※前回はコチラ

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1.2 フロウの定義・要素

さて、ラップの仕方としての「フロウ」ですが、ポール・エドワーズは、『HOW TO RAP』(2009)のなかで次のように述べています。

フロウ(節回し)
ヒップホップの曲におけるフロウとは、単純にそこに含まれているリズムとライムのことである

音楽を好むなら、「リズム」と聞いて、ピンとこない人はいないでしょう(リズムとは何か、の概念的な確定は恐ろしいほど難題でしょうので、ここでは追求しません)。「ライム」とは、「韻を踏む」ことです。この韻の踏み方にも様々あるのですが、ここでは(特に、歌詞上の文節末において)「母音を揃える」あるいは「揃ったように聴こえるように単語を並べる」程度に理解しておけばいいでしょう。ライムについてより詳しくは、『HOW TO RAP』の「フロウ」の章を参考にしてください。

エドワーズによって「リズムとライム」というふうに定義されたフロウですが、わたしは、このフロウが、4つの要素から成立していると思っています。つまり、

フロウの4要素とは・・・

(1)ライム
(2)リズム
(3)声質
(4)音程

このうち、初音ミクでは声質はほとんど決まっています。本稿では、ボーカロイドラップを作るにあたって、ボーカロイドで再現しづらいフロウの「音程」に焦点を当てます。リズムに関しては、この「ボーカロイドラップの作り方」では扱いません。

次回から、フロウの音程を分類します。次回はコチラ

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