「 書評 」一覧

雑誌『アルテス Vol.01』(アルテスパブリッシング 2011)

誤解を恐れずに言えば、「初めてロッキングオンジャパンを読んだ中2以来の興奮」を、音楽誌において覚えた。

テーマが「3.11と音楽」、ということで、最初からガリガリ読んでいくと、そのほとんどが音楽〈そのもの〉(この点に関しては、私は ” musicking ” について、今一度考えてみなければならぬ)と関係のないように思えた。 続きを読む





岡田暁生『音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉』

「聴き方」というタイトルだけど、
実際には「音楽を語る」ことが議論の中心の本。
音楽を「語る」という行為は、最終的に不毛だと思う。
これは著者も言っているし、俺個人としてもそう思う。
でもそれは聴き手にとってのみで、あらゆるレベルでの作り手にとっては、
語ること、言葉にすることは、音楽にとっては不可欠になる。
それに、音楽を「語る」という行為が不毛であることは、
19世紀の西洋音楽社会に一般化した、
音楽「公演」と、「批評」と原因がある(らしい)。

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