金曜にリリースされた英紙「The Telegraph」に, ボブ・ディランがノーベル文学賞について肯定的に語ったインタビュー記事が公開されました.
同時にノーベル財団のホームページにも「ボブ・ディランと連絡がついた」というプレスリリースが
「授賞式に出席するかどうかはわからない」とのことですが, ボブ・ディラン自身の言葉で受賞について肯定的に語られたことで,「ボブ・ディラン自身は受賞についてどう思っているのか?」系の疑問が解消されたことになりますね.
そして新たな論争が始まる…!はず
そこで問題になるのは, ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に対して違和感のあった, 音楽ファンたち. この音楽ファンには, もちろん, ボブ・ディランのファンも含まれるわけですが.
たとえば SPA! に掲載された以下の 2 つの記事.
ボブ・ディランは何よりも音楽なんだから, 文学賞というのは違和感がある, と. ボブ・ディラン自身はシラけているだろう, とという内容です.
前半についてはわたしも同じ考えです. ていうか似たような記事を書きました. わたしの方がだいぶ薄いですが.
でもボブ・ディランがどう思っているかなんて分からないしね. ボブ・ディランがノーベル文学賞に否定的かもしれない, みたいなことは書きませんでしたが. ボブ・ディランが文学賞に否定的だ, 的なことを書いてしまった方はいま, どう思っているんでしょうか. この辺, もっと議論が盛り上がったら面白いかな, と思います.
ボブ・ディラン自身がどう思おうと違和感は違和感
わたしの場合, ボブ・ディランの熱心なファンという訳ではないので, ボブ・ディランの音楽以外の人柄とか思想のようなものは全く知らないんですけど, ボブ・ディラン自身がノーベル文学賞を肯定したとしても, やっぱり音楽家が文学賞を与えられるのは違うのでは, といったところです.
ボブ・ディランがノーベル文学賞を肯定したこと自体については, 正直に言って驚きました. それでボブ・ディランの人柄がどうとかというのは, んー, ここでは控えます.