を拠点に活動するピアニスト作曲家、音楽教育者の Leo Postolovsky が、新譜『Pequeños Infinitos』を ears&eyes Records からリリース。
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カント、ヘーゲル、ニーチェからアドルノ、バディウまで: 大陸哲学が論じた音楽
音楽は人間の感情や思想に深く影響を与える芸術形態ですが、その背後にはさらに深い哲学的な問いが隠されています。音楽は単なる音の組み合わせとして捉えられるべきか、それとも文化、歴史、そして社会における人間の経験を反映するものとして捉えられるべきでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』(2021)の「Continental Philosophy of Music」【Amazon】では、このような問いに対して大陸哲学の視点からアプローチがなされています。本記事では、この章の内容を基に、音楽と大陸哲学の関係を深く掘り下げていきます。
続きを読む音楽の分析哲学: その意義と主要テーマ
音楽と哲学の関係は古くから研究されてきましたが、特に現代において「音楽の分析哲学」という分野が注目を集めています。では、この「音楽の分析哲学」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?音楽と哲学の関係性を、分析哲学という枠組みから掘り下げていくと、音楽の本質やその表現、さらにはその社会的役割まで、さまざまな問いが浮かび上がります。『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』(2021)【Amazon】の「Analytic Philosophy of Music」によれば、音楽の分析哲学は、特定の方法論と歴史的背景に基づいて発展してきました。本記事では、この章の内容をさらに詳しく掘り下げ、音楽と分析哲学がどのように結びつき、どのような問題が議論されているのかを解説します。
続きを読むMPC Live 2 ではできないこと【随時更新】
現行の MPC シリーズ (MPC X、Live 2、One) は強力な音楽制作ツールで、これ一台で音楽制作を完結できるほど、何でもできてしまう機材です。私はこれを形を持った DAW と呼んでいます。
何でもできてしまうのですが、使い込んでいるうちに、「これはできないのか?」という点がいくつか見つかります。この記事では、MPC ではできないことを紹介します。
ちなみに 2023 年 3 月時点で最新のファームウェア、2.11において MPC Live ではできないことです。できないことは発見次第、追記します。今後、ファームウェアのアップデートで可能になるかもしれません。
続きを読む特定のパッドをループさせながら、フィンガードラムする方法(MPC Live 2)
現行 MPC (X、Live 2、One) は、サンプル音源を演奏する 3 つのモードがあります。このモードのことを正式には「プログラム」と言います。3 つのプログラムとは、1. ドラムプログラム、2. キーグループプログラム、3. クリッププログラムです。
これらのなかで最も使われるのはドラムプログラムです。ドラムプログラムはまさにドラムのように、パッドを叩けばサンプルが 1 回鳴ります。パッドにどのようなサンプルをアサインするかによって、ドラムプログラムだけで多彩な楽曲を制作することができます。そしてフィンガードラムだけでヒップホップやハウスなどクラブ系音楽を演奏することができるのです。
続きを読む民族音楽学と哲学
民族音楽学は音楽と人間社会や文化との関係を探求する学問分野で、音楽がどのように人々の生活に意味を持つのかを考察します。この記事では、民族音楽学の歴史、現代の議論、新しい理論的方向性について詳述されている『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』の第 4 章「Ethnomusicology and Philosophy」を参考に、民族音楽学の魅力とその哲学的背景をお伝えします。
続きを読むMPC で出来てしまう意外なこと
現行 MPC (X、Live 2、One、ファームウェア 2.11 )でできてしまう意外なことを紹介します。
便利な裏ワザから意味不なナゾ機能まで、「形を持った DAW」として、パーフェクトな音楽制作機材として名高い、深遠な MPC の世界へようこそ…
オーディオインターフェイスを使える
現行の MPC は、それ自体、パソコンと接続してオーディオインターフェイスとして使うことができます。が、MPC にオーディオインターフェイスを繋げてることもできます。
これによって、オーディオ入力・出力ともにチャンネルが増え、MPC はより強力な音楽制作ツールへ変貌します。
音楽理論と哲学の交差点(『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』「1.2 Music Theory and Philosophy」より)
音楽理論と哲学、これら二つの分野はどのように交わり、互いに影響し合ってきたのでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』の「Music Theory and Philosophy」によれば、この問いに対する答えは複雑で多岐にわたります。音楽理論と哲学の関係は、古代ギリシャのアリストクセノス Aristoxenus of Tarentum の時代から現代に至るまで、数多くの思想家たちによって探求されてきました。
続きを読む音楽学と哲学 (『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』読書ノート (2)「1.1 Historical Musicology and Philospohy」)
この記事は『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』「PART Ⅰ. Chapter 1. Historical Musicology and Philospophy」の読書ノートです。
本章では、音楽学と哲学の関係が探求されています。音楽学はその定義が曖昧であり、音楽とロゴス(言語)の対立が原因であることを指摘します。音楽学は19世紀後半に確立され、グイド・アドラー Guido Adler の『音楽学の範囲、方法及び目標』がその基礎を築きました。
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