「 Jacques Derrida 」一覧

音楽記号を哲学する: アウグスティヌス、デリダ、リクール

音楽は音を使った芸術であり、音は音楽の基本要素ですが、音楽の中で用いられる「記号」も重要な役割を果たしています。これらの記号は単なる視覚的なものではなく、音楽的な意味や意図を表現する手段として機能します。音楽記号とは、どのような役割を果たし、どのように解釈されるべきなのでしょうか?今回は、Rimas et al. 「Sign and Expression (the Concept of the Musical Sign and Its Function)」(2024)によって示される音楽記号の概念とその機能に焦点を当て、その深い意義について考察してみます。

続きを読む

カント、ヘーゲル、ニーチェからアドルノ、バディウまで: 大陸哲学が論じた音楽

音楽は人間の感情や思想に深く影響を与える芸術形態ですが、その背後にはさらに深い哲学的な問いが隠されています。音楽は単なる音の組み合わせとして捉えられるべきか、それとも文化、歴史、そして社会における人間の経験を反映するものとして捉えられるべきでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』(2021)の「Continental Philosophy of Music」Amazon】では、このような問いに対して大陸哲学の視点からアプローチがなされています。本記事では、この章の内容を基に、音楽と大陸哲学の関係を深く掘り下げていきます。

続きを読む

【スポンサーリンク】
スポンサーリンク