まえまえから気になっていた CD Baby に登録して, 本日, 以前制作した楽曲が Google Play Music から配信されるようになりました.
CD Baby は, アグリゲータ・サービスの 1 つ. AppleMusic を始めとする楽曲配信サービスへ個人で申し込むのは非常に労力が必要なのですが, その労力をカネで解決してくれる (笑) のが, アグリゲータです. 音楽配信代行サービスと言った方がわかりやすいかもしれません.
カネで解決と言っても, CD Baby の場合, いわゆる「シングル」なら 1 曲 1,000 円程度でさまざまな配信サービスへの楽曲配信が可能です.
日本では, TuneCore が有名 ( こちらは「年会費」的に, 毎年費用がかかりますが ).
また最近, avex が BIG UP!というサービスを開始しました ( これに伴い, muzie がサービス終了 ).
さらにまた, 日本であれば他にも, Router.fm や monstar.fm があります.
CD Baby はアメリカの会社ですので, 利用するには英語を読めなければなりません. 英語が読めないといけない, ていうのが人によってはけっこうなハードルになるかもしれませんが, SoundCloud や Bandcamp を利用できるくらいの英語力があれば十分だと思います. アメリカに拠点を置く CD Baby と, TuneCore を始めとする日本のアグリゲータはどのように違うか, ていうところの詳細はまた後日改めてまとめたいと思います. が, とりあえず日本のサービスに比べて料金が安い, ていう点は強調しておきたいところです.
CD Baby への申し込み方法なども後日改めて記事にする予定です. 1998 年から運営されている CD Baby ですが, 2016年現在, ネットで検索しても, 日本語の情報があまり明るくない. 特に, 登録する際に CD をアメリカへ送らないといけないかどうか, ていうのが, この記事を書いている時点でネットで検索して割と上位に表示される情報では曖昧です. この点だけ本記事ではっきりさせておきたいと思います.
CD Baby に登録して AppleMusic などに配信する場合, CD をアメリカへ送る必要はありません
楽曲配信「だけ」が目的であれば, CD を始めとする物理媒体を CD Baby の運営拠点であるアメリカへ送る必要はありません. ですので, SoundCloud や Bandcamp へ投稿あるいは登録する要領で, PC に保存してあるオリジナルの音声ファイル ( とジャケット画像 )を CD Baby のサイトへアップロードして料金を払えば, 楽曲配信が可能です (ただし, CD を始めとする物理媒体を流通させたい場合は, アメリカへ送らなければなりません).
拙楽曲, 聴いてね!
と, いうわけで, まあ, ちょっとね, 正直に言うとテスト的にね, ボツ ( にされた ) 楽曲を CD Baby へ登録しました. で, いちばん最初に配信が始まったのが, Google Play Music です.
これはテンション上がりますね!!!!!
AppleMusic からも近々配信予定です. ぜひ聴いてください!!!!!
なんでこの時期にタイトルに桜が入っている楽曲の配信なんじゃい, ていうのは, また, これもまた別の機会に説明したいと思います. 理由の 98 パーセントくらいは, ボツ ( にされた ) 楽曲だから, ていうところなんですが.
※11 月 3 日追記: なんでいきなり CD Baby に申し込もうと思ったのか, ていうところ書きました.
まあ, だいたい使い方がわかったので, 次は昔つくったアルバムでも配信してみようかな, と.
音楽にとって, 今までで今がいちばん良い時代
1,000円ちょっと払えば誰でも大手プラットフォームへ楽曲配信ができてしまう. 一昔前なら, アナログレコードの時代なら, 大富豪が大枚叩いてミュージシャン雇って, で達成できたことが, (先進国に生まれたのであれば) ほとんど誰でもできるようになった. これ, 音楽制作っていうか音楽流通へコミットできる障壁がめちゃくちゃ低くなった, 言い換えれば, 音楽流通へ気軽にコミットできる, という点で, すごく良いことだと思います. マネタイズできるかどうかとか云々は一旦置いといて, 音楽流通へ気軽にコミットできるという点で, 音楽にとって今までで今がいちばん良い時代なのではないでしょうか.
評論家にとっては厳しいでしょうけどね. マニアックというのが崩壊してますし, ヒット曲が生まれにくいですから. 先ほどの「一昔前」の例で言うと, 大富豪が大枚叩いて作ったレコードは, レア盤とかカルト盤とかみたいに, 持ってるだけで自慢できるモノでしたけど, いまはそんなの成立しませんからね. で, 音楽ファンは数多ある「インディー」ミュージシャンをそれぞれ好きなように聴く ( からヒット曲が生まれにくくなる ).
あとまあ, ヒット曲が生まれにくいと, マネタイズの成功もごく限られた音楽家にしか達成できないでしょうから, いわゆる「バンド」にとっても厳しいかもしれませんね. 1 人でこつこつ DTM で作った方が, 多くに聴かれた場合の達成感は大きいでしょうし. でもバンドは楽しい. 誰かと音楽をすることの楽しさは, 何事にも代え難い.
話があっちこっち飛んでいますが, まとめると, 1,000 円くらいを払えるんなら CD Baby 使え, と. なんかめっちゃわくわくするぞ, と. そういったところです.