ボーカロイドラップの作り方「2.8 「喋り型」ボーカロイドラップの作り方まとめ」

ボーカロイドにラップをさせる、いわゆる、「ボカロラップ」あるいは「ボカラップ」を作るための手順・法則を、自分なりにまとめたものです。詳しくは、コチラを参考にしてください。

また、全体の目次は、コチラになります。

さらにまた、「ボーカロイドラップの作り方」に関連した音源を、bandcamp で公開中です。合わせて、御参考ください。

前回はコチラ

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2.8 「喋り型」ボーカロイドラップの作り方まとめ

前回までフロウを音程から分類した4つの型、全ての作り方が出そろいました。

これで「ボーカロイドラップの作り方(実践編)」を終わりにしますが、最後にもう1度、ボーカロイドに、東京弁らしい日本語ラップをさせる、つまり「喋り型」ラップのための、いままで紹介した「法則」をまとめましょう。

(1)5度の音程に注意する

(2)ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる

(3)発話の最初は音程が立ち上がるように、最後は音程が急落するように = 音素記号[asp]で表現

(4)アクセントは、第1アクセントを8度で、第2アクセントを4度で、非アクセントを1度で再現する。「「1度 – 4度 – 8度」の関係を保つ」= 「1 – 4 – 8 の法則」

(5)イントネーションは、ノートを分割し、「ー」で再現する。

(5-1)イントネーションを強調したい場合は、「1 – 4 – 8 の法則」を適用させ、分割されたノートの前半より「ー」を上下させる

(5-2)イントネーションを強調したくない場合は、分割されたノートの前半より「ー」を半音上下させる

(6)2音以上同じアクセントが続く場合、徐々に強調させたい場合は半音ずつ上げ、強調させたくない場合は半音ずつ下げる

(6-1)半音の連続が2つ続く場合は、2つ目を「1 – 4 – 8 の法則」に適用させ、1つ目を2つ目より半音上下させる。これは、「イントネーション」の作り方と同じ

(6-2)半音の連続が3つ続く場合は、2つ目を「1 – 4 – 8 の法則」に適用させ、1つ目と3つ目を、2つ目より半音上下させる

(6-3)半音の連続が4つ続く場合は、2つ目もしくは3つ目を「1 – 4 – 8 の法則」に適用さる

(7)「ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる」の法則は、「文節」「フロウ節」でリセットされ、「a♯2 – d♯3 – a♯3」に戻る

(8)初音ミクの場合、トークロイドに最適な音域は、(a♯2 〜a♯3 を中心とした)g2 〜 d♯4

さて、この法則を適用して作ったボカロラップ、かなり調がばらばらだと思います。ノートの配置をみても、わずか1/4小節の間に、半音進行や、派生音などが一見でたらめになっているように見える。少なくともわたしにはそう見えます。見えるんです!

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では、なぜまとまって聴こえるのか。これらの「法則」には、さらに単純な「原理」みたいなものがあるのではないか。次の「理論化の試み編」(※2014/7/5 現在、執筆中)で、かなーりのトンデモ仮説を捏ち上げ・提唱したいと思います。

そうですね、書くのめんどくさいんでやめました (笑)

すんーごく簡単に言えば・・・。

メジャーペンタトニックから 5 度を抜いて、ブルーノートを付加する。ついでに導音もつける。そうすると、6 度から 8 度 (これを「下の 6 度から 8度」と言おう)、で、この 8 度を 1 として捉えて、2 度から 4 度、そんでまた 6 度から 8 度(これを「上の 6 度から 8度」と言おう)、みたいな、半音 4 つ分のができる。で、この塊の、「下の 6 度から 8 度」を「アクセントなし」、「2 度から 4 度」を「第 2 アクセント」、「上の 6 度から 8 度」を「第 1 アクセント」として、当てはめていけば、ボーカロイドは喋る。ラップする。音程的には。

もしかしてマイナーペンタトニックから説明した方がすっきりするかもしれませんが、マイナーペンタトニックから説明しようと考えてたらけっこうめんどくさかった。

ていう感じです。でもあんまこういうこと言っても意味ないですよね。

ということで理論編は書かないんですけど、本記事が、カッコいいボーカロイドラップ作成のヒントになれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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