今年 2017 年 2 月にリリースした Beyonce と Jay-Z フィーチャリングのシングル「Shining」を皮切りに, 数ヶ月におよぶプロモーションを経て, ついに 6 月 23 日に Epic Records からリリースされた, DJ Khaled 待望の新作『Grateful』. 昨年誕生した Khaled のご子息, Ashad がエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされている (Ashad くんはこれまでも, 今作のためのシングルのカバー・アートに登場しています) 点ももちろんですが, いままでのどの Khaled のアルバムよりも客演のメンツが豪華なのでは, という点にも注目が集まっています.
昨年の『Major Key』に続く 10 枚目のアルバムになる今作は, 合計 23 曲収録. で, その豪華な客演というのが, Beyonce, Jay-Z, Justin Bieber, Chance the Rapper, Lil Wayne, Quavo, Rihanna, Nas, Big Sean, Alicia Keys, Nicki Minaj, Travis Scott, Partynext Door, Future, Rick Ross そして Young Thug ていう, これ聴いとけば US のラップシーンをほとんど抑えることができる, ていうくらいのメンツ！
プロデューサーとしては, Khaled 自身はもちろんのこと, Khaled によるレーベル, We the Best Music Group のお抱えプロデューサーの名前も連なっています.Cool & Dre や Nasty Beatmakers とは, 現在のマイアミの音楽シーンからの影響の強いシングルを 2 曲制作. Cool & Dre は 808-Ray と共同でさらに 3 曲, アルバム制作に携わっています.
アルバム情報
- タイトル:『Grateful』
- アーティスト: DJ Khaled
- リリース: 2017 年 6 月 23 日
先行シングルは, 先述の「Shining」の他,「I’m The One」,「To The Max」そして「Wild Thought」の 4 曲.
それぞれ簡単に解説すると, 先ず 2017 年 2 月 14 日にリリースされ,Beyonce と Jay-Z をフィーチャーした「Shining」は, DJ Khaled と Danja の共同プロデュース. Danja はカナダのシンガーである PartyNextDoor との共同製作者でもあります. Osunlade の「Dionne」をサンプリング. ビルボード・ホット 100 で最高 57 位を記録しました.
アルバムからのセカンドシングルとして 4 月 28 日に発売されたのは,「I’m The One」. 客演として Justine Bieber, Quavo, Chance The Rapper, そして Lil Wayne が迎えられています. 共同プロデュースは Nic Nac (Chris Brown「Loyal」, Pia Mia「Do It Again」のプロデュースで有名).「I’m The One」はビルボード・ホット100で, Khaled のシングルとして初めて 1 位を獲得. また, イギリスやオーストラリア, カナダでも 1 位を獲得しました.
3 枚目のシングルは6 月 5 日にリリースされた「To The Max」. Drake をフィーチャーしています. 共作者は Cool & Dre . チャートでは 53 位を記録. ベース・ミュージックや, オルタナティヴ・ロックからのサンプリング ( Jay-O 「Gus Get Em Right」, T2「Heartbroken」) をしているのが特徴的. で, この楽曲なんですが, なぜか日本版にはアルバムに収録されていません… (6月 23 日現在).
4 枚目「Wild Thought」は, 6 月 16 日にリリースされ, Rihanna と Bryson Tiller をフィーチャー. Nasty Beatmakers が共作者. Tiller とは『Major Key』でも共作してましたが, Khaled が Rihanna と共作したのはこれが初めてです. Rihanna へのコラボの依頼は, 7, 8 年前から行われていたとのこと！ Santana「Maria Maria」がサンプリングされていて, ラテン・ポップやコンテンポラリー・R&B 色の強い作品に仕上がっています.
個人的には「I’m the One」と「Wild Thought」が気に入ってます.
いやー, もうこれ, ほんと, 今年の夏の優勝候補でしょう. アルバムの. 聴いとけば間違いない, て感じなんで, オススメです！
