「まずは佐々木信綱作詞、帝国海軍軍隊作曲・編曲による〈ハワイ開戦〉を」(片山杜秀 (2011)「3. 11 と 12. 8」(『アルテス vol. 01』) p. 11)
「引き続きまして西條八十作詞、山田耕筰作曲、仁木他喜雄編曲による〈壮烈特別攻撃隊〉を」(同 p. 11)
「英国東洋艦隊をやっつけた日本軍の快挙を讃えるということで、すぐにできた歌が、高橋掬太郎作詞、古閑裕而作曲の〈英国東洋艦隊壊滅〉」(同 p. 12)
「3. 11 と音楽」が特集である『アルテス Vol.01』の巻頭エッセイ(TOKYO FM グループの衛星デジタルラジオ「MUSIC BIRD」で放送された番組の採録)で、片山杜秀が戦時歌謡 (《ハワイ海戦》,《壮烈特別攻撃隊》,《英国東洋艦隊潰滅》) を紹介している。
一通り聞いてみたが、軍歌を嗜んでいないものにとっては、普段なかなか聴かない曲調だ。ここまで意気揚々とした旋律(いや、楽理的に分析したわけではないが)を日常生活で聴くことは本当にマレだろう。いっそうのこと国歌の曲調をこういうようにすれば…、などと不謹慎? なことを思いついてしまう。