前衛×アフロ・キューバン・ジャズ! FRIEDHELM SCHÖNFELD TRIO「Los Caribos」

アフロ・キューバン・ジャズというと, 型ほぼ確立されていて, その確立された型のなかでいかにバリエーションを出していくか, というイメージが強いんですが, 1978 年にリリースされた (当時の) 東ドイツ出身のミュージシャン, Friedhelm Schönfeld によるトリオ作「Los Caribos」は, そういったイメージを大胆にブチ壊す, 前衛的な作品. なんですが, ドイツのジャズ・レーベル Black Pearl によって 11 月 30 日にリイシューされました.

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楽曲情報

  • タイトル:「Los Caribos」
  • アーティスト: Friedhelm Schönfeld
  • リリース: 1978 年

Friedhelm Schönfeld は東ドイツ時代から活動している, プログレッシヴ・ジャズ・ミュージシャンにして作曲家. 1960 年代から, ベルリンの Broadcast Jazz Big Band の一員として活躍しています. また, 60 年代中盤にはサックスのセクステットを結成, 70 年代には自身のトリオを結成しています.

Friedhelm Schönfeldは 1977 年に, キューバへツアーに行くんですが, その際, ハバナやサンディエゴ・デ・キューバで,  Chucho Valdes やIrakere,Grupo Monumental,Los Van Van といったアフロ・キューバンの巨人たちとたくさんのセッションをします. このときに受けたインスピレーションを元に, 彼独自の解釈でラテン形式の音楽を作曲したのが,「Los Caribos」です.

今回のリイシュー盤には B 面に「Kontakte Der Drei」という楽曲が収録されているのですが,  テンション・パートと力強いドラムの音色とのギャップが, (当時としては) 非常に未来的な仕上がりになっています.

よくあるアフロ・キューバンな楽曲もすごくカッコいいのですが, そこへ前衛っぽい要素が加わるとさらにカッコよくなりますね. オススメです!


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