昨年の「It G Ma」の Youtube でのヒットは, 多くの日本人にとって KOHH のヴァースが世界的に評価されたという認識でしょう.
確かに KOHH のヴァースがイチバンヤバいとは思いますが, しかしこの楽曲のポテンシャルはそれにとどまらず, 韓国のラップ・シーンがかなり面白い, 韓国のラップの面白さがアメリカにも届いているという点にもあります.
韓国のラップシーンで聴くべきはどの楽曲なのか, 誰なのか. 米ヒップホップ専門 web マガジン XXL が特集ていますので, 紹介します.
いま聴くべき韓国のラップ
Keith Ape
Zico
Epik High
Okasian
Rap Monster
JayAllDay
G-Dragon
CL
Beenziono
Dok 2
と, 一通り聴いてみました.
以前, ドイツのラップシーンを紹介しましたが,
ドイツよりも韓国のラップの方がラップ「ぽさ」がありますね. ここ比べるの, おかしいとは思いますが (笑).
わたしは韓国語を習ったことがないので, リリックの内容が US のラップ以上に理解できません ( US のラップは, 聴きとりこそなかなか難しいのですが, 歌詞を読めばだいたい分かりますけどね. けど韓国語は全くわからないので, 歌詞を見ても内容が本当に不明 ). でもフロウやトラックの響きは, かなりカッコいい. 特にサウンド. 別に K-POP をずっと追いかけているわけではないので詳しいことは分かりませんが, KARA や少女時代が流行した頃に感じた, J-POP のダンスミュージックとは違う, J-POP にはない, 「分かってる」感が韓国のラップにはある. 同じトラップを真似したサウンドでも, 日本にはない韓国ならではの「アリ」な感じが聴き取れます.
どうしてなんでしょうか. 気候の違いで, スピーカーの鳴りの音とがが違うからでしょうか. その辺のヒント, もしかして藤本健のこの記事にあるかもしれませんが.
あとは, 韓国語と日本語, どちらが音程的にラップに向いているか, ていうところもあるかもしれませんね. 日本語は, US の真似をするラップにするには音程が上下し過ぎていて, だからそれだけ音程的に豊かな言語なんですけど, そのためにラップにするには工夫しなければいけない. この工夫が, カッコよく聴こえる場合と, 人によっては「ナシ」に聴こえる場合がある.
興味深いところです.
オススメしたいのは, フィメールラッパーの CL .
Nicki Minaj をベースに, M.I.A 的な要素も垣間見える, かなりクールな楽曲. オススメです!