音楽を意識的に聴き始めて, 何年も経てば, だいたい, その, 聴き始めた頃の, 最初に聴いた音楽を否定したくなるのが常だと思います. 特に, 別に音楽一家に生まれたわけでもなく, なんとなく, 家族とかではなく学校の友達とかに進められて当時のロックやらなんやらを聴き始めた, みたいな場合. 続きを読む
「 2017年05月 」一覧
ヒップホップをより深く理解するための 15 冊
まだあまり知られていない新人ラッパーを見つけるために, 毎日, サウンドクラウドやオーディオマックといったストリーミング・サイトをチェックするのは, ヒップホップ・リスナーの醍醐味です. ロックバンドを始めるためには最初に仲間を探すことから始めなければいけません (し, そこで挫折してしまうことが多々あります) が, ラッパーはフリーのインストをネットからダウンロードし, マイクをパソコンへつなぐだけで始めることができます. 場合によっては iPhone さえ使えれば, 素人であってもネット上にラップを公開することができます. ロックバンドを始めるより, フォークソングを歌うより, ラップは気軽に自分の作品をインターネットで公開できます. ですので, 日夜, 新しいラッパーたちが生まれそして忘れ去られていきます. 続きを読む
『スラブ叙事詩』への長過ぎる印象: ミュシャ展について
ミュシャ展を鑑賞してきましたので, 簡単なレポートです. ミュシャ展は日本で何度も開催されているので, 日本で観られるのはそれほど珍しくない, という印象がありますが, 今回は「スラブ叙事詩」が来日する, ということで, これは是非とも鑑賞したい! ということで, 国立新美術館まで足を運びました.
Lil Yachty がヒップホップである理由: Lil Yachty『Teenage Emotions』
2015 年 8 月に発表した「One Night」がインターネットを中心にカルト的な人気を集め, 続く昨年 3 月に発表したミックステープ『Lil Boat』で, 新世代のラッパーとして人気に火が着いた Lil Yachty. 続きを読む
音楽への人文的アプローチにコンパクトな良書: 椎名亮輔 (編)『音楽を考える人のための基本文献 34』
音楽関連の書籍を専門的に扱う出版社, アルテス・パブリッシングから, 『音楽を考える人のための基本文献 34』っていうけっこう気になるタイトルの新刊書が発売されました (タイトルが本サイトのサブタイトルと被ってるんですけどねぇ… こっちがパクってるみたいな感じになるんですけどねぇ… (笑)). 編著者は『音楽的時間の変容』(現代思潮新社),『狂気の西洋音楽史』などの著書のある音楽学者の椎名亮輔 (同志社女子大学). 続きを読む
2008 年から準備されていた Lil Wayne と T-Pain のコラボ作『T-Wayne』がついにリリース!
2008 年と言えば, 9 年前. いまでは Lil Wayne を聴くことに全く抵抗なくなったんですが, 個人的なリスナーとしての趣味を申し上げますと, 2008 年当時は Lil Wayne なんて全く聴けなかったですね. Cut Chemist とか, J. Rocc とか, そういうのがカッコいいヒップホップだと思ってました. いわゆる, アンダーグラウンド・ヒップホップっていうんですかね. 続きを読む
シカゴ発の癒し系ヒップホップ! Sir The Baptist『Saint or Sinner』
シカゴと言えば, アメリカ合衆国の都市のなかでもけっこう, 音楽の盛んな土地というか, シカゴ発の音楽とか, シカゴ出身のミュージシャンとかが, よく音楽系メディアなんかで見聞きするんですけど. 続きを読む
音楽美学者 Peter Kivy が逝去
こう書くと不謹慎かもしれませんが, いよいよ「音楽の哲学」という哲学の, 美学の, 動向の 1 つが歴史的なものになるのか, という感があります.
音楽美学者 Peter Kivy が 5 月 6 日に亡くなられました. 87 歳でした. ガンで闘病中だったとのことです.
米シンガーの Jeremih, メキシコの祝日に新ミクステ『Cinco De Mihyo』をリリース
先週, Chris Brown, Big Sean と共演したミュージックビデオ「I Think Of You」を発表して話題になった Jeremih が, 5 月 5 日のメキシコの祝日に合わせた新ミックステープ『Cinco De Mihyo』をリリース. 続きを読む
フリージャズ・ピアニストの大御所 Burton Greene が新しい録音『Compendium』をリリース
60 年代から活動しつづけている前衛ジャズ・ピアニスト, Burton Greene が 2016 年, 2017 年に録音した音源『Compendium』をフランスの実験ジャズ系レーベル, Improvising Beings からリリース. ピアノによるソロだけでなく, ドラムやベース, フルートを交えたデュオ, トリオによる楽曲も収録されています. 続きを読む