ジオシティーズが… 終わってしまう… このままでは… 高校の頃にしたためていた音楽レビューが消えてしまう… なんとか救出しないと… とあたふたしていたのですが, パソコンを検索したら出てきました！ ということで, せっかく発見したので,「さよなら, ジオシティーズ」と題して, 過去に書いた音楽レビューをこのサイトへ転載することにしました. 13 回目は, 2001 年 2 月にリリースされた JUDY AND MARY のアルバム,『WARP』全曲レビュー. 文章はほぼそのまま！
ではどうぞ…！
JUDY AND MARY『WARP』全曲レビュー
最高傑作か、と､Ａｌの質の高さから言えば、必ずしもそうではないだろう。
で、最初は思いっきり酷評してやるつもりだったが、
気が付けば、最近のヘビーローテイションになってたので、
「なんだ、いいＡｌ」だって、わかってしまった。
だって、聴いてて楽しいからね。「ＷＡＲＰ」って言うタイトルがふさわしいかどうかはわからんけど。
００１．Rainbow Devils Land
いきなり壊れてます、全部が。
何より驚いたのが、ドラムンベース。これがまたかっこいい。
より動物チックなメカゴジラが、破壊を繰り返しているよう。
００２．WARP
静かなインスト。何かが始まるあたたかい光って感じ。
００３．Brand New Wave Upper Ground
湾岸ドライブのお供といえば、これでしょう？風の吹き付ける、疾走感Ｎｏ．１チューン。
ＹＵＫＩの力の入ったＶｏ．は、ノイジーにも聴こえる。そこがまたいい。
００４．カメレオンルミィ
あんまり転調の激しい曲は好きじゃないんだけど、これは別。
何より歌詞が面白い。実はちょっとＨな歌詞だったりしたり。
００５．PEACE
３月９日に、シングルカットされて、発売されてます。しかもTシャツ付で。
ＹＵＫＩと、ＴＡＫＵＹＡのデュエット・バラード。ＴＡＫＵＹＡの声が、何となくキムタクに似ている。
適当なのか、そうじゃないのかのピアノ伴奏が、とても面白い。
００６．LOLLIPOP
ＹＵＫＩの声が、とてもいい曲。今更な曲－っていう感じもするけど、聴けば聞くほどに◎。
王道っすね、これ。
００７．あたしを見つけて
ポカリスウェットの、ＣＦソング。名曲。
これ、五十嵐公太の曲なんだよね。感動＆涙ものだよ、マジで。
００８．ｍｏｔｔｏ
大好き。
もうかなりハイテンション。
明るく、激しいメロディーと、ストレスフルで皮肉たっぷりな歌詞のギャップが楽しい。
元気出るよね、これ聞いたら。
００９．ラッキープール
ラストシングル。
穏やかな日差しの昼下がり、別に幸せとか、そんなんじゃないんだけど、
すごい気持ちいい。
で、夢の中なのか、現実なのか、そんなのいいじゃん、別に。
０１０．Sugar cane train
唯一、あんまり好きじゃない曲。
０１１．ガールフレンド
すごい好き。メロディーも、歌詞も。何か爽やかなんだよね。
ＬＯＬＬＩＰＯＰとは違うＹＵＫＩがいて、こっちはちょっと弱気なんだけど、そこが魅力。
女の子に歌ってほしいＮｏ．１。
０１２．ひとつだけ
僕的には、２０００年度Ｓｇ部門において、Ｎｏ．１に等しい名曲。
Ｄから、この曲でＡｌが締めくくられるというのが、すごく嬉しかった。
「ひとつだけ」が揺れている。どうして揺れているのか。
そして、僕はどうしてかその言葉に悲しさを感じてしまう。
悲しいから揺れているのだろうか。
しかし、その理由はどうであれ、揺れているのはひとつだけってこと。
このレヴューを書くにあたって、’９９に活動休止後に発表されたライブアルバムを、おさらいもかねて一聴した。
ＹＵＫＩは「解散はしません」と言い、ＴＡＫＵＹＡは「絶対復活するからな」と叫んでいた。
ＪＵＤＹ ＡＮＤ ＭＡＲＹが解散すると聞き、すごいショックだった。
そして、そのショックは、ライブアルバムを聴くことにより、さらに増殖されていった。
仲の悪いバンドの代名詞みたいなものだった彼（彼女）らだったけど、
それは、メンバーの一人１人が音楽に対して妥協しなかったがゆえに違いない。
だから僕は、本人達出演のこのＡｌのＣＦの解散に対する爽やかな態度を見て、とても安心している。
「ＪＵＤＹ ＡＮＤ ＭＡＲＹとしての最高のＡｌが出来たので、解散します」
それがこのＡｌか？確かに、前半は、とても質のいい楽曲がならんでいた。
が、後半は、ＳｇとそのＣ／Ｗの曲で埋め合わせされているような気がしてならない。
Ｓｇの曲がダメだとは言わないけど、もっといい奴を出せたんじゃないのかと思うのも、また事実。
恩田快人の新曲がないのも、残念で仕方がない。
５月には、ファン投票のＢＥＳＴ盤が出る。その時に、彼らがどう動くのか、楽しみでもあったり。
