拍子、運動、エネルギー

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』(2012年、講談社)「第4章 音楽はリズムである」のノートです。なお、当エントリー中の引用部分は、特に断りのない限り同書からになります。以下も参考にしてください。

リズムの定義
田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』「第4章 音楽はリズムである」のノートです。この章を通じて、「リズムとは何か」について...

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リズムと拍子

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』(2012年、講談社)「第4章 音楽はリズムである」のノートです。なお、当エントリー中の引用部分は、特に断りのない限り同書からになります。以下も参考にしてください。

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』
著者の理想とする音楽というものがあって、各章で事例を挙げながら、それを正当化しているだけなのではないか(もちろん、ほとんどすべての「~とは何...

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リズムの定義(2)

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』「第4章 音楽はリズムである」のノートです。この章を通じて、「リズムとは何か」について、あれこれ思い巡らせたいと考えています。以下も参考にしてください。

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』
著者の理想とする音楽というものがあって、各章で事例を挙げながら、それを正当化しているだけなのではないか(もちろん、ほとんどすべての「~とは何...

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リズムの定義

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』「第4章 音楽はリズムである」のノートです。この章を通じて、「リズムとは何か」について、あれこれ思い巡らせたいと考えています。本書については、以下を参考にしてください。

田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』
著者の理想とする音楽というものがあって、各章で事例を挙げながら、それを正当化しているだけなのではないか(もちろん、ほとんどすべての「~とは何...

まーいろいろとエラソーなことを書いていますが(笑) まずはリズムについて、謙虚に学んでいきましょう。田村和紀夫によると、リズムとは、

「音楽の三要素として筆頭にあげられるのがリズムです」(田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』2011年 講談社 p. 94)

ちょっと意外な気がします。というのも、音楽とは何か、これを構成している要素として最も重要なそれは何か、と言った場合、「メロディー」=「旋律」が真っ先に思い浮かぶ方が多いと思われるからです(なお、メロディーに関しては、「第5章 音楽は旋律である」に詳しく述べられています。)。しかし田村和紀夫によると、「リズム」が音楽の要素として「筆頭」なのです。

考えてみると当然? なのですが、メロディーが成立するためには、リズムが必要です。リズムがなければ、メロディーは成立しません。何の音階が、どのような時間的瞬間に鳴らされるのか、これを決定するのはリズムです。メロディーではありません(いや、これもですね、チェリビダッケを読むとちょっと違うような気がしてくるんですが(笑) いや、あくまで田村和紀夫の内部に、あ。田村和紀夫の『音楽とは何か~』の内部に留まりましょう。田村和紀夫の内部とかいうと、内臓か? ん? みたいで気持ち悪いですね)。

もう少し本文を読んでみましょう。「リズム rhythm 」の語源がギリシャ語の「リュトモス rhythmos (時間の「流れ」や「形」などの意味)」に求められることを確認した後、田村和紀夫は次のように述べます。つまり、リズムとは、

「一般的には〔中略〕「あらゆる時間的な諸関係。西洋音楽ではメロディ、ハーモニーと並ぶ基本要素のひとつで、アクセントが周期的に現れると、拍子・拍節などの現象が成立する」」(同書 同ページ)

要するに、或る音現象と或る音現象の時間関係全体を指して、リズムであると言えるのではないでしょうか。いや、ちょっと「時間」というと、どうも物理的時間を思い浮かべてしまうので、ちょっと誤解がありそうなのですが。えー、嫌いな言葉なのですが・・・、質的な(笑) 時間ということで(笑) 勘弁してください。



金澤正剛『新版 古楽のすすめ』ノートまとめ

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)を読みながら、古楽について学び、かつ、これを現代における音楽活動/行為に対するオルタナティブな提案として曲解する(笑)、という冒涜行為をしました。以下のリンクより、各ノート (まえがき、第一章、第十一章、第十二章) をご覧になることができます。 続きを読む


即興、あるいは創作/改竄

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)の第十二章を読みながら、古楽について学んでいるところです。当エントリーで、『~ 古楽のすすめ』のノートは終わりになる予定です。第十二章については、以下も参考にしてください。

なお引用文は、特に断りのない限り、同書からになります。

さて、第十二章では、古楽における即興演奏がテーマになっています。現在、古楽を演奏する際に、「大切なこと」ことは何なのでしょうか。

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楽譜どおりに演奏しない

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)を読みながら、古楽について学んでいるところです。当エントリーは、「第十二章 即興演奏について」についてのノートになります。第十二章については、以下も参考にしてください。

なお引用文は、特に断りのない限り、同書からになります。

さて、第十二章では、古楽における即興演奏をテーマに、楽譜と演奏との関連性が説明されています。当時のヨーロッパ音楽は、現在コンサートホールで演奏されるようないわゆる「クラシック」とは異なり、楽譜に対してかなり寛容的だったようです。しかしその分、現在以上に楽譜リテラシーのようなものが求められていたのかもしれません。

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ロココ音楽における楽譜と演奏

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)を読みながら、古楽について学んでいるところです。なお引用文は、特に断りのない限り、同書からになります。古楽については、以下を参考にしてください。

本エントリーは、「第十二章 即興演奏について」についてのノートになります。第十二章については、以下も参考にしてください。

さて、第十二章では、古楽における即興演奏がテーマなのですが、これに関連して、楽譜と演奏の関係性のようなものが、ロココ音楽を例に説明されています。金澤正剛が、18世紀の代表的なクラウザン演奏家であるフランソワ・クープランの出版した教則本、『クラウザン奏法』を引用している部分を引用してみましょう。

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古楽における楽譜と演奏

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』「第十二章 即興演奏について」についてのノートです。なお、当エントリーにおける引用は、特に断りのない限り、金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)からになります(くどいよ)。古楽については、以下を参考にしてください。

さて、第十二章では、古楽における即興演奏がテーマなのですが、これに関連して、楽譜の役割やその歴史のようなものが説明されています。この点に関しては、以下も参考にしてほしいのですが、

もう少し、楽譜について、特に古楽におけるそれの説明を追ってみたいと思います。

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楽譜の歴史

金澤正剛『新版 古楽のすすめ』「第十二章 即興演奏について」についてのノートです。なお、当エントリーにおける引用は、特に断りのない限り、金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)からになります(くどいよ)。古楽については、以下を参考にしてください。

第十二章については、以下もご参考下さい。
さて、『~ 古楽のすすめ』では、「部分的即興演奏」の説明に付け加えて、「楽譜」は「音楽そのものではない」と断言します。よく考えれば当然ですが、私のようなそこらへんの音楽愛好家はどうしても楽譜に絶対的価値を与えてしまうものです。これにつづいて、簡単な楽譜の歴史のようなものが述べられています。非常に参考になります。少し引用します。

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