田村和紀夫『音楽とは何か ミューズの扉を開く七つの鍵』(2012年、講談社)「第4章 音楽はリズムである」のノートです。なお、当エントリー中の引用部分は、特に断りのない限り同書からになります。以下も参考にしてください。
さて、前回のエントリー「舞曲への接近 — 大衆化」では、田村和紀夫による、音楽において踊りの要素が増えることでこの「芸術性」が薄れ「大衆性」が濃くなる(p. 112 – 113)という意見に対し、ちょっと待てこのヤロー(つまり、「芸術性」ってそもそも何? というか「芸術性」という単語が無批判に価値の高いといったような意味で使われていないか?)とツッコミを入れてしまったのですが、今回もその延長です。話題はポップスになります。 続きを読む